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玉 通信員と申します。
震災により長引く仮設暮らしで心も折れそうな中、チームかながわSUNの皆様はじめ多くの皆様にはいつも多大なご支援をいただき心から御礼申し上げます。
現地のホットな情報を発信させていただくことを大変うれしく思っています。第1号から少し困難な情報になってしまいましたが、そのままの姿を伝えればと思っています。
仮設大森団地は400世帯以上が暮らす石巻市でも大きな団地です。ここで今、住宅の地盤沈下の問題が浮上しています。
入居は2年前の10月頃でした。問題が発覚したのは第3団地で以前に水路があったところに建設された7棟56戸です。傾きの程度は県の基準で健康被害が心配される1パーセントから2パーセントほどです。
2月12日に県と市では住民の説明会を開催して今後の対応を説明しました。仮設住宅を建設した宮城県では住宅の修繕を行うこととしていますが、構造的に長屋形式になっているので修繕には1棟8世帯の住民の全てが一旦引っ越しを余儀なくされます。
その後、アンケート調査や面談が行われました。一旦引っ越ししてまた入居するのは、高齢者が多く暮らすこの団地の住民には負担が大きいようです。移転が該当している多くの世帯では「このままでいいです。」や「修繕費用を復興住宅建設に充ててほしい」と言っています。
しかし、健康被害も心配されることから対策が難しく、県や市では今後どのような対応策が良いのか検討がされているところです。
戸別に引っ越しが行われるようになれば、行政から引っ越し費用は出るものの、やはり荷造りなどは、高齢者とっては負担がかかることでしょう。
行政と住民の合意を待つしかありませんが、今後の推移によっては引っ越しのお手伝いの要請など、自治会ともお話しして情報を発信したいと思います。
(2014/3/3 玉 通信員)
<参考記事>
■仮設住宅傾き健康被害 45世帯に一時転居求め改修へ 石巻・大森第3団地
■仮設大森団地傾き問題 50世帯改修 県と石巻市、転居協力求める
■石巻・仮設大森団地傾き問題 住民の6割移転望まず、改修着手困難